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第51回日本臨床眼科学会専門別研究会1997.10.17東京
地域予防眼科研究会
著者: 赤松恒彦1
所属機関: 1赤松眼科医院
ページ範囲:P.434 - P.435
文献購入ページに移動 今回はテーマを持たず自由演題にて募集された。
第1席「色覚に関する名古屋市教育委員会の対応及び事後措置」について高柳泰世らが発表した。色覚異常を検出した後,学校および家庭では,その児童がどのような色の見え方をしているのか,そのことを知ることによって教育上,生活上の指導に役立てたいとの要望があり,それに応える目的で,色の間違いやすい配列の識別票であるCMT検査票によって実際の間違いやすい色について指導したとの報告であった。質問の中で,このCMT検査票を色覚異常の検出票と間違えている質問があった。また色覚異常について色覚の偏りという言葉が使われていたが,この用語も別の表現がないものかとの提案があった。今後眼科関係者すべてに投げかけられた問題ではあるが,能力の違いをすべて異常として表現している問題について一考を要する。色覚の問題も,今学会での一般演題でスライドに使用する色についての発表があったが,実生活の過ごしやすさを高める色の研究が必要で,その研究成果に基づく対策を眼科から一般社会に発言し,改良していかねばならないと思われる。
第1席「色覚に関する名古屋市教育委員会の対応及び事後措置」について高柳泰世らが発表した。色覚異常を検出した後,学校および家庭では,その児童がどのような色の見え方をしているのか,そのことを知ることによって教育上,生活上の指導に役立てたいとの要望があり,それに応える目的で,色の間違いやすい配列の識別票であるCMT検査票によって実際の間違いやすい色について指導したとの報告であった。質問の中で,このCMT検査票を色覚異常の検出票と間違えている質問があった。また色覚異常について色覚の偏りという言葉が使われていたが,この用語も別の表現がないものかとの提案があった。今後眼科関係者すべてに投げかけられた問題ではあるが,能力の違いをすべて異常として表現している問題について一考を要する。色覚の問題も,今学会での一般演題でスライドに使用する色についての発表があったが,実生活の過ごしやすさを高める色の研究が必要で,その研究成果に基づく対策を眼科から一般社会に発言し,改良していかねばならないと思われる。
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