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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

自然閉鎖した外傷性黄斑円孔の2症例

著者: 村上尊1 澤浩2 池田恒彦2 河嶋昭彦1

所属機関: 1京都第一赤十字病院眼科 2京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.473 - P.476

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(17P1−2) 飛来したボールにより片眼に視力障害が生じた12歳と10歳の男児が受診した。視力は,それぞれ0.03と0.3であった。全層性の黄斑円孔があった。円孔の辺縁は不整であり,円孔の蓋や下掘れfluid cuffはなかった。網脈絡膜萎縮が合併していた。後部硝子体剥離は全経過を通じてなかった。格別の治療なしに,受傷からそれぞれ4か月後と3か月後に黄斑円孔は消失した。視力は,それぞれ0.5とO.6に改善した。外傷性黄斑円孔が数か月後に自然閉鎖することを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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