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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻4号

1998年04月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

視神経萎縮をきたした眼窩静脈瘤の1症例

著者: 佐々木美奈子1 鈴村弘隆1 後藤浩2 臼井正彦2

所属機関: 1東京都立大塚病院眼科 2東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.539 - P.542

文献概要

(17-P2-29) 視神経萎縮をきたした眼窩静脈瘤の1症例を経験した。症例は66歳女性で,40年前より間歇性眼球突出を自覚しており,左眼の視力低下を訴えて来院した。左眼矯正視力は0.5で,視神経は萎縮していた。頭部X線撮影で左眼窩内側に石灰化があり,X線CTならびにMRIでは同部位に造影効果を有する腫瘤性病変がみられた。眼窩静脈造影では左上眼静脈に造影剤の貯留,停滞が観察され,これらの所見より本症を眼窩静脈瘤と診断した。この静脈瘤は視神経や外眼筋と隣接しており,発症から長期間が経過し,石灰化も進展していることから破裂の可能性は低いと考え,保存的に経過観察中である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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