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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

交感性眼炎16例の臨床的検討

著者: 石川友昭1 後藤浩1 市側稔博1 山内康行1 坂井潤一1 加藤秋成1 臼井正彦1

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.555 - P.558

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(18-レセ1-32) 当科で交感性眼炎と診断された16症例を,外傷後発症群と術後発症群に分類し,その臨床像について比較検討を行った。16症例の内訳は,外傷後発症群が4例,術後発症群が12例であり,年次別推移でみると術後発症例の増加傾向がみられた。年齢,性別,発症までの期間,眼所見,眼外症状,髄液所見,HLAなどを比較したところ,いずれも両群間に有意差はなく,発症の契機の違いによる病像の差異はなかった。両群とも副腎皮質ステロイド薬の全身投与を中心とした治療を行い,予後はおおむね良好であったが,9例で炎症が遷延化した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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