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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

炭酸脱水酵素阻害剤にカリウム製剤の併用は必要か

著者: 橋本尚子1 林みゑ子1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.563 - P.565

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(18-レセ2-21) 炭酸脱水酵素阻害剤の副作用の1つである低カリウム血症の予防のためにカリウム製剤の併用が一般的であるが,場合によっては高カリウム血症を生ずる危険性がある。筆者らは長期に炭酸脱水酵素阻害剤とカリウム製剤を内服している緑内障患者38名(55.7±16.8歳)に対してカリウム製剤の併用を約2か月中止し,血清カリウム濃度の変化を検討した。カリウム製剤中止前後の血清カリウム値は,中止前4.00±0.3/mmol/1から中止後4.00±0.35mmol/1と有意差はなく,炭酸脱水酵素阻害剤の投与に際してカリウム製剤の投与はおおむね必要ないと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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