文献詳細
特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(2)
学会原著
文献概要
(18-レセ2-21) 炭酸脱水酵素阻害剤の副作用の1つである低カリウム血症の予防のためにカリウム製剤の併用が一般的であるが,場合によっては高カリウム血症を生ずる危険性がある。筆者らは長期に炭酸脱水酵素阻害剤とカリウム製剤を内服している緑内障患者38名(55.7±16.8歳)に対してカリウム製剤の併用を約2か月中止し,血清カリウム濃度の変化を検討した。カリウム製剤中止前後の血清カリウム値は,中止前4.00±0.3/mmol/1から中止後4.00±0.35mmol/1と有意差はなく,炭酸脱水酵素阻害剤の投与に際してカリウム製剤の投与はおおむね必要ないと考えられた。
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