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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

スパルフロキサシンの網膜下液中への移行性

著者: 木村直樹1 笹尾晋1 上西衛1 山中昭夫1 中村好彦2 安積淳3

所属機関: 1神戸海星病院眼科 2公立和田山病院眼科 3神戸大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.584 - P.586

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(18-D501-18) 裂孔原性網膜剥離患者におけるニューキノロン系抗菌薬スパルフロキサシンの,網膜下液中および血清中への移行性について検討した。裂孔原性網膜剥離手術を施行した20症例20眼を対象とした。患者は手術施行2日前からスパルフロキサシン100mgを1日1回夕食後に内服し,手術当日は手術施行約4時閻前に同剤100mgを内服した。手術時に採取した網膜下液中および血清中のスパルフロキサシン濃度は,高圧液体クロマトグラフィーにより測定した。網膜下液濃度の中間値は0.41μg/ml,血清濃度の中間値は0.71μg/ml,血清から網膜下液への移行率は中問値で67%であった。本薬剤の良好な眼内組織移行性が示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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