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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

斜位近視を伴う成人外斜位斜視例の術後屈折値の変動

著者: 荘野忠朗1 内海隆2 菅澤淳2 中村桂子2

所属機関: 1仙養会北摂病院眼科 2大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.591 - P.594

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(18-G402-1) 長期間放置され,偏位角の大きい35歳男性の外斜位近視に斜視手術を行った。良好な眼位が得られ,片眼視下の近視性乱視の球面度数も軽減した。斜位近視の発症機序について,輻湊を初期の急速反応とその後の緩徐な緊張性反応に分けるSchoの説を引用し,成長過程での正位化に必要な両眼の像のズレを求めて緊張性反応を自己抑制し,このために生じた外斜偏位を急速反応で打ち消そうとして輻湊性調節が惹起されて近視化すると考察し,本例では加齢による輻湊力の低下も加わってより強い近視化が生じたと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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