文献詳細
特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(2)
学会原著
文献概要
(18-G402-6) 地図状脈絡膜炎様の所見を呈したサルコイドーシス(以下,サ症)の1例を経験した。症例は22歳男性で,サ症の組織診断例。両眼後極部の網膜深層に散在する滲出斑,周辺部に広範な網脈絡膜萎縮層がみられた。螢光眼底造影では,後極部では病巣部は初期には低螢光,晩期には過螢光を示し,周辺部の網脈絡膜萎縮巣では晩期でも低螢光が持続し,病巣の辺縁のみ過螢光を示した。インドシアニングリーン造影では病巣部は全経過を通して低螢光であった。地図状脈絡膜炎の一因として,サルコイドーシスの関与が考えられた。
掲載誌情報