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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

ベーチェット病眼の毛様体扁平部厚

著者: 八代成子1 小暮美津子1 関本香織1 谷治尚子1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.599 - P.602

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(18-G402-12) 網脈絡膜炎型ベーチェット病患者37例61眼をultrasound biomicroscopyを用いて観察し,毛様体扁平部厚について検討した。ベーチェット病眼の毛様体扁平部厚は正常眼と比べ有意に厚く(p<0.0001),発作後2週未満の眼は2週以上の眼よりも有意に毛様体厚は厚かった(p=0.0003)。毛様体扁平部厚は測定前1年間の平均眼スコアとの問に正の相関があった(r=0.747,p<0.0001)。前部硝子体内に点状反射像のみられた眼は,みられなかった眼や正常眼と比べ毛様体扁平部厚は有意に肥厚していた(p=O.OO3,p<0.0001)。Ultrasound biomicroscopyによる毛様体扁平部厚の測定は,毛様体扁平部炎の新たな評価法として臨床的価値が大きい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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