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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻4号

1998年04月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

水晶体脱臼の術式の変化に伴う遠隔成績

著者: 大庭啓介1 谷川真紀1 北岡隆1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.639 - P.642

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(19-レセ2-6) 長崎大学眼科にて手術を行った水晶体脱臼患者14名14眼の水晶体脱臼原因,視力変化,眼圧,合併症などを修復手術術式の変遷に応じて検討した。原因は特発性8眼,外傷性5眼,先天性1眼で,部位は後方亜脱臼9眼,硝子体内完全脱臼は5眼であった。平均年齢は62.6±21.8歳であった。手術術式として冷凍子や輪匙による水晶体全摘出術,前部硝子体切除術,硝子体切除術,眼内レンズ毛様溝縫着術を行った。術前合併症は虹彩炎,高眼圧が多く,6眼にみられた。術後合併症は高眼圧6眼,網膜剥離3眼であったが,高眼圧および出血は一過性であった。水晶体脱臼の治療は硝子体手術,眼内レンズ毛様溝縫着術の導入により,重篤な術後合併症が少なく,視力は向上した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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