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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

Minimally invasive radial keratotomyの適応基準

著者: 橋本行弘1 清水公也1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.727 - P.730

文献概要

(17-レセ1-2) 武蔵野赤十字病院眼科で1995年3月から,近視矯正目的で8本切開minimally invasive radialkeratotomy (mini-RK)を行つた194眼を対象として,矯正精度,コントラスト感度,グレアー・ハローなどの愁訴からmini-RKの手術適応を検討した。矯正精度については術前の近視が−4.5D以内の群では±0.5D以内に80%,±1.0D以内に93%が収まつたのに対し,−4.5Dを超える群では±0.5D以内に37%,±1.0D以内に63%と,−4.5D以内の群で良い結果を得た。コントラスト感度については,3.5mm以上のoptical zone (OZ)ではコントラスト感度低下はなかつたが,3.0mmでは有意に昼間,夜間とも低下していた。また,グレアーやスターバーストなどの訴えは,矯正度数4.5D以上の群では約半数にみられた。以上のことから,mini-RKではOZを3.5mm以上,矯正度数を4.5D以内とするべきであると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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