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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

Mooren角膜潰瘍に対する角膜移植手術の臨床成績

著者: 兜嶋理恵1 加藤聡1 水流忠彦2 高橋貞3

所属機関: 1東京女子医科大学糖尿病センター眼科 2東京大学医学部附属病院角膜移植部 3久我山病院眼科

ページ範囲:P.731 - P.733

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(17-レセ1-12) Mooren角膜潰瘍に対する角膜移植手術の臨床成績を,初回手術後の再発率,患者の年齢,潰瘍の範囲,および術式の関連について比較検討した。対象は角膜移植を行ったMooren潰瘍15名19眼(23〜84歳,平均52.3歳)で,初回手術での治癒が10眼,Mooren潰瘍の再発が9眼あった。最終的に17眼で潰瘍の治癒が得られた。初回手術後の潰瘍再発率は50歳未満の群で有意に高かった。手術時の潰瘍の範囲が3象限以上の群のほうが再発率が高い傾向にあった。表層角膜移植のみを施行した群と角膜上皮形成術を併用した群とでは,術後の再発率に有意差はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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