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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

脈絡膜新生血管膜に対するレーザー光凝固の効果と組織所見

著者: 大谷篤史1 高木均1 鈴間潔1 王英泰1 万代道子1 小椋祐一郎1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学

ページ範囲:P.737 - P.740

文献概要

(17-D-1) 69歳女性が両眼の網膜色素線条と脈絡膜血管新生で受診した。右眼にはレーザー光凝固を行い,その8か月後に新生血管膜を摘出した。最終視力は0.6であった。左眼には手術による新生血管膜摘出手術のみを行い,視力は0.2から0.4に回復したが,再発のために最終視力は0.08であった。摘出組織を免疫化学的に検索した。血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)はレーザーを行わなかった左眼でより強く現れていた。レーザー光凝固がVEGFの発現を抑制し,手術にも好影響を与えることが推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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