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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

網膜復位術が黄斑機能に与える影響

著者: 森敏郎1 中島理子1 加藤千晶1

所属機関: 1岩手県立中央病院眼科

ページ範囲:P.741 - P.744

文献概要

(17-D-11) 黄斑部剥離を伴わない裂孔原性網膜剥離の術後患者15名,15眼(21〜71歳,平均47.9±22.0歳)の黄斑機能を調査した。僚眼と比較した術後視力の差は全例が1段階以内であった。ハンプリー自動視野計で測定した術後の網膜中心窩閾値は,僚眼と比較して15眼中14眼(93%)で低下していた。中心部(2.6°以内)と傍中心部(2.7〜5.4°)から記録した多局所網膜電図の陽性波振幅は,僚眼と比較してそれぞれ12眼(80%)と15眼(100%)で低下していた。強膜全周締結術を行った3眼全例で傍中心部からの振幅の低下が著明であった。これらの結果から,強膜内陥術が黄斑部機能に影響を及ぼすことが推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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