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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

抗リン脂質抗体症候群による多発性・再発性・両眼性の網膜静脈閉塞症の3例

著者: 西村幸英1 松下賢治1 大島禎二1 西川憲清2 岡本紀夫3 福田全克3

所属機関: 1松山赤十字病院眼科 2大阪警察病院眼科 3大阪逓信病院眼科

ページ範囲:P.751 - P.755

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(17-D501-3) 抗リン脂質抗体症候群による網膜静脈閉塞症と考えられた3例を報告した。1例は両眼性・多発性の網膜静脈分枝閉塞症で,流産の既往と頭部MR1検査にて多発性の脳梗塞を認めた。他の2例は網膜動脈分枝閉塞症を伴った再発性の網膜中心静脈閉塞症と両眼性の網膜中心静脈閉塞症であった。全例に高血圧の既往はなく,凝固系は正常範囲内で,その他の血液検査に異常はなかったが,血中抗力ルジオリピン抗体は高値であった。網膜静脈閉塞症が多発性・再発性・両眼性にみられる場合,抗リン脂質抗体症候群を疑うべきであると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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