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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

両耳側半盲を呈したエタンブトール中毒性視神経症の1例

著者: 中村秀夫1 阿部徹1 櫻木章三1 桜庭晴美2 澤田有2

所属機関: 1秋田大学医学部眼科学教室 2市立秋田総合病院眼科

ページ範囲:P.757 - P.760

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(17-G402-10) 肺結核の治療として,エタンブトール,リファンピシン,イソニアジドの内服を始めて19か月後に,視力低下,中心性の両耳側半盲,色覚異常を呈し,エタンブトール中毒性視神経症と思われた52歳男性の1例を経験した。エタンブトールの内服を中止し,亜鉛製剤の内服治療から5か月後に耳側半盲は消失し,視力が右0.07,左0.06から右0.2,左0.1に回復した。エタンブトール内服中に両耳側半盲を認めた場合,これによる中毒性視神経症を疑う必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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