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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

ベーチェット病における血清中可溶性Fas抗原と年齢の相関

著者: 末丸純子1 野内文乃1 武藤哲也1 助川祥一1 太刀川貴子1 氏原弘1 稲葉午朗1 宮永嘉隆1 加来英彦2

所属機関: 1東京女子医科大学第二病院眼科 2神奈川県総合リハビリテーション研究所

ページ範囲:P.765 - P.768

文献概要

(17-P2-6) ベーチェット病患者活動期7例,非活動期13例について血清中可溶性Fas (以下,sFas)レベルをサンドイッチELISA法で測定した。ベーチェット病患者では有意に増加していたが,活動期と非活動期では有意差がなかった。健康人および非活動期ではsFasレベルと年齢との相関がみられたが,活動期では相関がなく,ベーチェット病の活動期にはsFasの変動があると思われた。一方,完全型12例について活性化T細胞のFas感受性を検討した。Concanavallin A (以下,ConA)刺激前にすでに健康人と比較して感受性が増加しており,刺激後さらに増加した。白血球数,CRPおよび好中球%を炎症指標として感受性を比較すると,炎症回復期にFas感受性が強くみられた。活性化T細胞は炎症回復に関与する可能性が想定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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