臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集（3）

学会原著

動力式草刈機による穿孔性眼外傷の臨床的検討

著者： 飯谷秀和¹ 徳田和央¹ 長谷川靖¹ 西田輝夫¹

所属機関： ¹山口大学医学部眼科学教室

ページ範囲：P.773 - P.775

文献概要

（17-P3-22）　1994年1月〜1996年12月に山口大学眼科を受診した穿孔性眼外傷46例46眼のうち動力式草刈機によるもの16例16眼について検討した。受傷時期は5月〜7月が11眼（69％）と季節的に偏りがあった。穿孔創が小さく縫合を行わなかつたのは7眼（43％）であった。眼内異物を伴っていたのは10眼（63％）で，ほとんどすべての症例で異物の大きさは5mm以下であった。術後2段階以上の視力改善が16眼中11眼（69％）に認められた。