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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

AIDSに合併したサイトメガロウイルス網膜炎に対するガンシクロビルとフォスカーネットの併用療法

著者: 薄井紀夫1 鎌田研太郎1 山内康行1 箕田宏1 柏瀬光寿1 横井克俊1 臼井正彦1 吉田信一2 福武勝幸2

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室 2東京医科大学臨床病理学教室

ページ範囲:P.803 - P.806

文献概要

(18-D-6) Acquired immunodeficiency syndrome (AIDS)に合併したサイトメガロウイルス網膜炎を早期に鎮静化させるために,ガンシクロビルとフォスカーネットの併用療法を試みた。症例は52歳男性で,眼科定期検査時に左眼のサイトメガロウイルス網膜炎が発見された。当初はガンシクロビルの初期導入療法を2週間行ったが,網膜炎は拡大傾向にあつた。そこでガンシクロビルおよびフォスカーネットによる併用維持療法を行ったところ,病変は速やかに消退し,やがて網膜炎は完全に鎮静化した。サイトメガロウイルス網膜炎において,抗ウイルス薬の併用療法は単剤投与よりも鎮静化を早め,かつ副作用を抑える点で有効な治療法であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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