文献詳細
特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3)
学会原著
文献概要
(18-D-8) 47歳男子が10日前からの左眼視力低下で受診した。その1週前に高熱の発症があった。初診時の矯正視力は,右1.2,左0.1であった。右眼に乳頭浮腫と1個の網膜浸潤巣があり,左眼には4個の浸潤巣があって,その1個は中心窩に及んでいた。螢光造影で浸潤巣は初期に低螢光,後期に過螢光を呈した。急性多発性網膜炎と診断し,レボフロキサシン,フルコナゾール,プレドニゾロンの全身投与を行った。左眼矯正視力は4週後に1.0に回復した。眼底の浸潤巣は約6か月後にほぼ消失した。全身検査で原因は特定できなかった。
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