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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

加齢黄斑変性のインドシアニングリーン螢光眼底造影における脈絡膜異常過螢光巣と地図状低螢光巣の網膜感度

著者: 西美紀1 森圭介1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.817 - P.820

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(18-D501-3) 加齢黄斑変性(AMD)のインドシアニングリーン(ICG)螢光眼底造影では,検眼鏡では異常のない領域においても,後期相に脈絡膜内異常過螢光が,そしてICG静注後24時間の超後期相には地図状低螢光巣が観察される。これらの異常螢光部と中心窩から等距離にある正常領域の網膜感度を走査型レーザー検眼鏡スコトメトリーを用いて比較検討した。その結果,過螢光巣の網膜感度は30.2±2.4dB(平均±標準偏差),低螢光巣では30.0±2.0dBで,双方とも対応する正常部の感度に比べ有意に低下していた。この事実は,これらの領域で網膜機能に影響を与える代謝障害の存在を裏付けるものであり,AMDの病態を解釈する上での臨床的な示唆と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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