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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

前眼部画像解析装置による硝子体手術後の水晶体混濁度の評価

著者: 亀田知加子1 筑田昌一1 小森秀樹1 木内裕美子1 井本昌子1 竹中久1 王孝福1 満田久年1 前野貴俊1 真野富也1

所属機関: 1多根記念眼科病院

ページ範囲:P.825 - P.828

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(18-D501-27) 硝子体手術後の水晶体混濁度の変化を,103眼について前眼部画像解析装置で測定した。年齢は17歳から76歳,平均58歳であった。術後6か月での水晶体混濁度は,年齢よりも術前の混濁度に強く相関していた。混濁の進行は,性別(女性)とガスタンポナーデの使用に関連し,手術時間とは相関しなかった。増殖糖尿病網膜症では,特発性黄斑円孔やその他の疾患よりも水晶体混濁の進行が少なかった。以上の所見から,増殖糖尿病網膜症では硝子体手術時に白内障進行を予見しての水晶体摘出を同時に行う必要がないこと,術前の水晶体混濁値が90以上の場合には水晶体摘出の適応があると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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