文献詳細
特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3)
学会原著
文献概要
(18-D501-33) 1993年6月〜1997年2月に福岡大学病院眼科で硝子体手術を行った偽水晶体眼の増殖糖尿病細膜症(PDR)17例20眼において,最終的に眼内レンズ(IOL)を保存した14眼とIOLを摘出した6眼を比較した。両群ともに網膜復位,病変鎮静化,眼圧のコントロールが得られた。その結果から,偽水晶体眼の増殖糖尿病網膜症の硝子体手術においては虹彩ルベオーシス,血管新生緑内障の眼球前半部の十分な処置が必要な場合,高度の後発白内障により眼底の透見が困難な場合,手術施行時にIOLが脱落する可能性がある場合にはIOLを摘出するのがよいと考えた。
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