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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

黄斑上膜を伴う網膜剥離を呈した片眼性の家族性滲出性硝子体網膜症の1例

著者: 豊北祥子1 津山嘉彦1 安達恵美子1

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.875 - P.878

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(18-P1-12) 17歳女性が左眼の網膜剥離で受診した。矯正視力は右0.1,左0.06で,それぞれ−6Dと−8Dの近視があつた。左眼底には鼻側を除き扁平な網膜剥離があり,後極部に黄斑上膜,牽引乳頭,網膜血管の走行異常,周辺部に広範な無血管野と新生血管があった。螢光眼底造影で,後極部に網膜血管の直線化と多分岐があり,鼻側以外の赤道部に新生血管からの色素漏出があった。硝子体手術で左眼網膜剥離は復位し,矯正視力は1.0になり,視野も改善した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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