文献詳細
特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3)
学会原著
文献概要
(18-P2-13) 1997年までの10年間に病理学的に診断が確定した眼瞼腫瘍31例を検討した。悪性腫瘍19例,良性腫瘍12例で,脂腺癌9例が最も多かった。平均年齢は全症例で56.4歳であり,悪性腫瘍群では69.7歳,良性腫瘍群では35.4歳であった。治療は腫瘍全摘出を原則とし,眼瞼形成術を併用した。脂腺癌9例のうち6例に再発があった。全例に再手術を行い,4例では放射線療法を併用し,すべてに治癒が得られた。扁平上皮癌と基底細胞癌では,初回の腫瘍切除で治癒した。
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