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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

免疫組織化学的および分子生物学的に診断した結膜悪性リンパ腫の1例

著者: 渡辺量己1 重光敏朗1 馬嶋慶直1 溝口良順2 松井俊和3

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部眼科学教室 2藤田保健衛生大学医学部病理学教室 3藤田保健衛生大学医学部血液内科

ページ範囲:P.895 - P.898

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(18-P2-14) 58歳女性が右結膜の腫瘤を主訴として受診した。摘出した腫瘤は,組織学的にび漫性中細胞型悪性リンパ腫と診断された。免疫組織化学的には抗モノクローナル抗体陽性で,サザンプロツティング法による分子生物学的検索で,免疫グロブリン遺伝子の再構成がJHプローブで認められ,単クロール性増殖が確認された。全身的には異常がなかった。中細胞型び漫性B細胞性の結膜に原発した悪性リンパ腫と診断が確定した。放射線照射と化学療法で腫瘍は縮小し,以後の1年間に局所再発と転移はない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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