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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

ベタキソロール点眼液の眼圧下降効果と患者の呼吸機能に及ぼす影響

著者: 高橋伊満子1 田中稔1 小林康彦1

所属機関: 1順天堂大学浦安病院眼科

ページ範囲:P.911 - P.914

文献概要

(18-P3-18) β1選択性遮断薬であるべタキソロール点眼液を高眼圧症と各種緑内障患者に投与し,52例で眼圧下降効果,21例で呼吸機能を評価した。投与開始1か月後の眼圧下降度は,第一選択薬として単独投与した35例では3.6±2.7mmHg,追加投与した11例では1.6±2.0mmHg,前治療薬を本剤に変更した6例では0.5±1.0mmHgであった。6か月後に3mmHg以上の眼圧下降を示した例は,単独投与群で75%,追加投与群で50%であった。投与開始から1,3,6か月後の時点では,単独投与群だけに各時点で有意な眼圧下降があった。呼吸機能の指標としてのピークフロー値は,投与前と3か月後で変化率に有意差はなく,年齢と性別にも無関係であった。本剤は高齢者にも安全であると推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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