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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

正常眼圧緑内障の視野障害進行に対するメコバラミン投与の臨床効果

著者: 山崎芳夫1 早水扶公子1 中神尚子1 田中千鶴1 矢崎美香子2 深井里枝子2

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室 2エーザイ株式会社

ページ範囲:P.915 - P.918

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(18-P3-23) 正常眼圧緑内障(NTG)26眼にメコバラミンを2年間内服投与し,同程度の視野障害を持つ非投与NTG症例57例を対照として視野障害進行を比較検討した。視野障害進行の評価は,ハンブリー視野中心program 30-2測定結果を6セクターに分画し,各セクターの網膜感度変化量を測定した。投与群は観察開始時と比較し,網膜感度低下を示すセクターはなく,非投与群は観察開始時と比較し,上半黄斑乳頭領域(p<0.02)および下鼻側領域(p<0.05)のセクターにおいて,有意な網膜感度低下を認めた。メコバラミン長期内服はNTGの視機能維持に対し有効であることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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