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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

悪性黒色腫に類似する臨床所見を呈した眼内schwannomaの1例

著者: 松本宗明1 上江田信彦1 佐井豊幸1 三木徳彦1 中山圭子2 井上佑一2

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2大阪市立大学医学部放射線科学教室

ページ範囲:P.921 - P.924

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(19-レセ1-7) Schwannomaは良性の末梢神経腫瘍で眼球内に発生することは極めて稀である。症例は41歳,男性で,右眼の視力障害を主訴とし,虹彩後癒着,併発白内障がみられ,眼底は透見不能であった。超音波検査,磁気共鳴画像により眼底に腫瘍を認めた。白内障嚢外摘出術を行ったが,硝子体混濁のため眼底は透見不良であった。腫瘍は増大傾向を示し,臨床的に悪性黒色腫の可能性が否定できなかったため,眼球摘出術を行った。組織学的には脈絡膜schwannomaで,免疫組織化学的検索の結果も組織学的診断を支持するものであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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