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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

臨床報告

脈絡膜新生血管摘出標本における血管内皮増殖因子(VEGF)の発現

著者: 大谷篤史1 高木均1 小椋祐一郎1 鈴間潔1 高木史子1 本田孔士1

所属機関: 1京都大学医学部附属病院眼科

ページ範囲:P.947 - P.949

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 手術的に摘出された4眼での脈絡膜新生血管膜を免疫組織化学的に検索した。原因病変は,加齢黄斑変性症,特発性黄斑変性症,網膜色素線条,強度近視の各1眼である。すべての摘出標本に,血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)を発現する細胞があり,これらは主としてcytokeratin18陽性であった。GFAP (glial fibriaily acidic protein)に対する陽性細胞は観察されなかった。これらの所見は,脈絡膜新生血管の形成に網膜色素上皮由来のVEGFが関与していると解釈された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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