文献詳細
文献概要
臨床報告
Oozingを示す加齢黄斑変性のICG螢光造影所見
著者: 萩村徳一1 飯田知弘1
所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.950 - P.956
文献購入ページに移動 加齢黄斑変性(AMD)には検眼鏡的に出血や漿液性網膜剥離があり,脈絡膜新生血管(CNV)の存在が疑われるにもかかわらず,フルオレセイン螢光造影で,点状の過螢光に始まり徐々にび漫性の過螢光(oozing)を呈するだけでCNVの同定が困難な群がある。筆者らはこのような所見を示すAMD28眼に対して,走査レーザー検眼鏡によるインドシアニングリーン(ICG)螢光造影を実施した。ICG所見として,新生血管,後期の過螢光,初期からの低螢光が観察された。その結果24眼,86%でoozingの範囲全体にCNVがあることが推定された。このようなAMDに対してレーザー光凝固を実施する際に,その所見を考慮する必要があると結論される。
掲載誌情報