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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻6号

1998年06月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

網膜前黄斑線維症のOCT所見

著者: 丸山泰弘1 大谷倫裕1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1019 - P.1022

文献概要

(18-D-28) 網膜前黄斑線維症19眼の網膜断面を光学的干渉断層計OCTで観察した。中心窩の厚さは,正常値150μmが300〜650μmに肥厚していた。中心窩の陥凹は15眼で消失し,黄斑網膜がドーム状に膨隆していた。偽円孔のある4眼では,中心窩周囲の網膜が肥厚し,中心窩が円筒形の急峻な陥凹を呈した。肥厚した網膜では,浮腫と液体貯留を示す低反射が外層に顕著であった。本症は網膜表面だけの病変ではなく,網膜外層に液体貯留があり,網膜に肥厚がある三次元的な疾患であることが明らかになった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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