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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

悪性リンパ腫の寛解期に生じた浸潤性視神経症

著者: 飯野直樹1 久保田芳美1 渡辺博1 朽久保哲男1

所属機関: 1東邦大学医学部第一眼科学教室

ページ範囲:P.1051 - P.1054

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(17-G402-11) 70歳男性の右眼に視力低下が突発した。3年8か月前に非Hodgkinリンパ腫と診断され,化学療法と放射線治療で完全寛解の状態にあった。右眼矯正視力は0.08であり,乳頭が発赤腫脹していた。浸潤性視神経症と診断し,全身ステロイド剤投与と視神経部への放射線照射を行い,4週後に視力は0.8に回復した。3週後に視力が再び0.01に低下し,乳頭浮腫が再発した。放射線照射を行ったが,最終視力は0.1であった。悪性リンパ腫では寛解期でも浸潤性視神経症が起こりうることと,再発が多いことを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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