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特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著
北九州市内19病院眼科における視覚障害者の実態調査(第1報)—視覚障害者と日常生活訓練
著者: 高橋広1
所属機関: 1北九州視覚障害研究会
ページ範囲:P.1055 - P.1058
文献購入ページに移動(17-G402-13) 北九州市内19病院眼科に1997年2月に受診した22,117名を調査し,602名(2.7%)が視覚障害者であった。これらの患者の眼疾患の第1位は糖尿病網膜症で,以下,網脈絡膜萎縮,緑内障,網膜色素変性症の順で,身体障害者手帳該当者は75%であったが,実際には54%しか所持していなかった。日常生活訓練経験者は9%のみであったが,18歳未満では87%が盲学校や療育センターで,65歳以上は全身合併症のための病院リハビリテーション施設で訓練を受けていた。訓練希望者は41%,18歳未満では96%,18歳から64歳でも半数が希望しており,ロービジョンケア対象者が多数病院に通院していることが判明した。今後積極的にプライマリロービジョンケアを行う必要がある。
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