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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

加齢黄斑変性における後部硝子体剥離の発生頻度

著者: 横江志保1 白神史雄2 高須逸平2 大月洋2 尾嶋有美3

所属機関: 1三菱水島病院眼科 2岡山大学医学部眼科学教室 3川崎医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1071 - P.1074

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(17-P1-23) 加齢黄斑変性(AMD)と後部硝子体剥離(PVD)との関連について検討した。対象は無治療のAMD74例(AMD群)と,性と年齢をマッチさせた対照74例(対照群)である。その結果AMD群と対照群,患眼と健眼(片眼性AMD60例),活動病巣と瘢痕病巣との間のいずれにおいてもPVDの発生率に有意差はなかった。また初診時活動性がみられ,6か月以上経過観察を行った症例44例について,PVD群とnon PVD群の間で視力変化,終診時の視力分布,活動性を持続した症例と経過観察中に瘢痕化した症例について検討したが,いずれにおいても有意差はなかった。以上より,今回の検討ではAMDと後部硝子体皮質との明らかな関連は証明されなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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