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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

視神経異常を伴った両眼性第一次硝子体過形成遺残の1例

著者: 柳原順代1 山野勝也2 河野剛也2 三木徳彦2 田中あけみ2 矢野善久3

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2大阪市立大学医学部小児科学教室 3大阪市立大学医学部生化学第二教室

ページ範囲:P.1087 - P.1090

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(17-P3-3) 両眼白色瞳孔を呈した4か月男児の両眼に浅前房,虹彩後癒着,白内障,水晶体後方の白色集塊物がみられた。超音波検査で両眼硝子体腔内に腫瘍様陰影がみられ,網膜芽細胞腫が疑われたが,MRIで水晶体から連なる索状物が描出され,後に腫瘍様陰影も縮小したため,両眼性第一次硝子体過形成遺残と診断した。MRIで視交叉,視索は描出されず,軽度難聴が示唆されたため,Norrie病の散発例の可能性も考え,Norrie病責任遺伝子の異常の検索を試みたが,ほとんどの異常が報告されている部位は正常であった。本症例は遺伝歴がないため,Norrie病との診断には遺伝子異常の検出が必要であり,現在さらに検索中である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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