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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻6号

1998年06月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

増殖糖尿病網膜症の硝子体手術における水晶体の処理法と術後合併症

著者: 李才源1 佐藤幸裕1 清水雅子1 島田宏之1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1123 - P.1126

文献概要

(18-D-21) 過去3年間に硝子体手術を行い,術後6か月以上追跡できた糖尿病網膜症299眼を検索した。171眼(57%)では水晶体を温存した。128眼(43%)では前または後嚢を残して水晶体を摘出した。両群の間に,術後の虹彩新生血管または血管新生緑内障の頻度に差はなかった。この所見は,術前に硝子体出血のみがある例,線維血管膜がある例,牽引性網膜剥離のある例で差はなかった。硝子体再出血は水晶体を温存した群で有意に多かった。硝子体腔を空気で置換した例には眼内レンズ挿入術を同時に行ったが,同様に良好な結果が得られ,前眼部合併症も少なく,有用な方法であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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