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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

糖尿病黄斑浮腫に対するトリプル手術後の屈折変化

著者: 西垣士郎1 喜田有紀1 内田英哉1 岩城正佳1 舘奈保子2 荻野誠周3

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室 2真正会富山医院眼科 3栗原眼科

ページ範囲:P.1135 - P.1137

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(18-D501-16) 糖尿病黄斑浮腫29眼に対して,硝子体手術,水晶体除去,眼内レンズ挿入の同時手術(トリプル手術)を行い,予測屈折値と術後屈折値を検索した。結果は,白内障摘出と眼内レンズ挿入のみを行った70眼(単独手術)と比較した。両群とも,手術の1か月後には近視化した。以後,単独手術群では遠視化の傾向を示したが,トリプル手術群では屈折値にほとんど変化がなかった。手術後の角膜屈折力は両群間に有意な差はなかった。トリプル手術では,浮腫の軽減に伴って眼軸長が復元することが遠視化が起こらない理由であると推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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