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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

眼サルコイドーシス診断の問題点

著者: 秋田恵子1 矢口智恵美1 大原國俊1 吾妻安良太2 高橋卓夫2 阿部信二2 工藤翔二2

所属機関: 1日本医科大学眼科学教室 2日本医科大学第4内科学教室

ページ範囲:P.1139 - P.1141

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(18-G402-9) 眼サルコイドーシスの確定診断群と疑診群について全身検査項目を比較検討した。対象は1996年に当眼科を初診し,眼サルコイドーシスが疑われた25例で,サルコイドーシスの診断基準により診断が確定した11例と疑診者14例である。両群の間に眼所見の内容とその頻度に差はなかった。気管支肺胞洗浄(BAL)のリンパ球比率とCD4/CD8は両群ともに上昇していた。疑診群では,血清ACE,胸部X線,CTの異常を示す症例が有意に少なかった。眼所見からサルコイドーシスが強く疑われながら確診できない疑診例が多く,眼サルコイドーシスの診断基準の再検討が必要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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