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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

コーツ病様病変および網膜新生血管を合併した網膜色素変性症の1例

著者: 森脇光康1 白木邦彦1 柳原順代1 萩原善行1 三木徳彦1

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1147 - P.1150

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(18-P1-35) コーツ病様血管病変を合併した24歳,女性の網膜色素変性症の1例を報告した。両眼底に骨小体様色素沈着が血管アーケードから赤道部にかけてみられた。また下方周辺部に滲出性の網膜剥離がみられ,同部に網膜血管の拡張蛇行および硝子体中へ立ち上がる網膜新生血管がみられた。網膜電位図は記録不能,視野検査は求心性の狭窄,内部イソプターの沈下がみられた。フルオレセイン螢光造影では後期に黄斑部および乳頭周囲の網膜血管,周辺部異常血管,網膜新生血管から色素漏出がみられ,異常血管から周辺部にかけて無血管領域がみられた。異常血管の周辺部に存在する無血管野が,新生血管の発生に関与したものと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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