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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

未熟児網膜症瘢痕期の裂孔原性網膜剥離

著者: 川端紀穂1 田中稔1 小林康彦1 篠原光太郎1 邱彗1

所属機関: 1順天堂浦安病院眼科

ページ範囲:P.1164 - P.1166

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(19-c-4) 未熟児網膜症の瘢痕期に発症した網膜剥離6例を過去17年間に経験した。すべて片眼性であり,年齢は9歳から33歳,平均17歳であった。未熟児網膜症の急性期の治療が2例で行われていた。裂孔の位置は全例で耳側にあり,多発裂孔が多かった。全例に手術を行い,4例では再手術を必要とし,最終的な復位が3眼で得られた。網膜裂孔は未熟児網膜症の急性期に行われた網膜凝固が原因である例があった。初回の網膜陥凹術で復位しても,前部増殖硝子体症または多発性の新裂孔の形成がときにあり,長期の経過観察が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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