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連載 眼の組織・病理アトラス・141
虹彩後面の加齢変化と落屑症候群
著者: カリルアハマド1 久保田敏昭1 猪俣孟1
所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1222 - P.1223
文献購入ページに移動一方,高齢者では,虹彩色素上皮細胞に加齢による変性が生じ,細胞膜陥入は幅広く,深く,しかも不整になる。虹彩色素上皮細胞の基底膜は多層化する(図2,3)。多層化した基底膜の周囲には,弾性組織マイクロファイブリル(oxytalan)の特徴を持つ多量の細線維が沈着している。細線維の直径は11〜13nmで,12〜16nmの周期性の縞模様がみられる(図4)。この断面は四角形から六角形をなし,中心は高電子密度で周辺はやや明るい管構造を持ち,チン小帯の断面に似ている(図5)。また基底膜あるいは細線維に関連して高電子密度の顆粒状物質の沈着が高頻度にみられる(図3)。
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