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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻7号

1998年07月発行

文献概要

臨床報告

下垂体卒中の1例

著者: 深沢伸一1 三宅睦子1 砂川光子1

所属機関: 1国立京都病院眼科

ページ範囲:P.1241 - P.1244

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 58歳女性が5日前に左眼の視力低下を自覚し,球後視神経炎として紹介された。視力は右1.0左眼0.02であった。眼底には異常所見はなかった。視野は左眼に求心性狭窄があった。MRI検査で脳下垂体に2cm大の出血と思われる塊があり,下垂体卒中と診断された。手術的に摘出された腫瘤は,嫌色素性の良性腺腫と,これからの出血であった。手術後に視野が正常化し,3か月後に左眼視力は0.9に回復した。下垂体卒中による視力障害が早期治療で回復しうることを示す例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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