icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻7号

1998年07月発行

文献概要

臨床報告

網膜静脈閉塞症に合併した嚢胞様黄斑浮腫に対する硝子体手術

著者: 横山篤1 関敦子1 甘利富士夫1 吉村長久1

所属機関: 1信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1259 - P.1262

文献購入ページに移動
 網膜静脈閉塞症に合併した嚢胞様黄斑浮腫11眼に対して,人工的後部硝子体剥離の作製を目的とした硝子体手術を行った。視力改善は5眼,不変6眼,悪化なしで,術後視力は術前に比べ有意に改善した(paired t-test,p<0.01)。検眼鏡あるいは螢光眼底造影で評価した黄斑浮腫は減少7眼,不変4眼で増力口はなかった。画像解析ソフトNIH lmageを用いて嚢胞腔面積を比較した7眼では,平均19.3%の減少がみられ,術後の嚢胞腔面積は術前に比べ有意に減少していた(Wilcoxon's signed ranktest,p<0.05)。硝子体手術は,網膜静脈閉塞症に合併する嚢胞様黄斑浮腫に対して,有効な治療法となりうる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?