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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻7号

1998年07月発行

文献概要

臨床報告

虹彩転移によって発見された肺癌の2症例

著者: 木村奈都子1 山内康行1 後藤浩1 臼井正彦1 尾﨏雅博2 岡野正2

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室 2東京医科大学霞ヶ浦病院眼科

ページ範囲:P.1263 - P.1268

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 眼痛で眼科を受診し,片眼の虹彩腫瘍が発見された2症例で,肺癌の転移であることが判明した。いずれも男性で,年齢は82歳と52歳であった。原発巣は,それぞれ肺小細胞癌と肺腺癌であった。1例では前房水に異型細胞が検出され,CEAとCAI5-3が前房水では高値を示し,血清値は正常範囲であった。本例では,前房水の腫瘍マーカーの検索と細胞診が,転移性虹腫瘍の補助診断に有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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