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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻7号

1998年07月発行

文献概要

臨床報告

閉塞隅角緑内障の発作1年後に水晶体亜脱臼が生じた1例

著者: 山本憲明1 吉田朋子1 安間哲史2 丹羽隆則3

所属機関: 1蒲郡市民病院眼科 2安間眼科 3名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1297 - P.1300

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 69歳女性の右眼に急性閉塞隅角緑内障の発作が起こった。全幅虹彩切除では浅前房が改善せず,眼圧も下降しなかった。水晶体亜脱臼と膨隆白内障の所見がなく,悪性緑内障が疑われた。散瞳薬の5日間の点眼で発作は寛解せず,core vitrectomyと前房形成術も無効であった。さらにアトロピンの点眼継続で眼圧は正常化した。1年後に,水晶体亜脱臼と続発閉塞隅角緑内障が発症した。水晶体嚢内摘出と前部硝子体切除で治癒した。最初の発作は特発性の悪性緑内障であり,水晶体の前方移動が原因と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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