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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻7号

1998年07月発行

文献概要

臨床報告

脱臼した水晶体と眼内レンズ摘出術の長期成績

著者: 高尾宗之1 江口秀一郎2

所属機関: 1関東逓信病院眼科 2東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1309 - P.1312

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 水晶体脱臼13眼と眼内レンズ脱臼12眼に対し,硝子体手術を併用した摘出または整復を行った。水晶体脱臼の原因は,Marfan症候群8眼,外傷1眼,白内障術中の核落下1眼,特発性3眼であった。術後観察期間は3か月から53か月,平均27か月であり,21眼では6か月以上観察した。手術により全例で視力の改善または維持ができ,25眼中22眼で最終観察時まで視力が維持された。21眼84%で,0.4以上の最終視力が得られた。経過中に1眼で眼内レンズの再落下,1眼で嚢胞様黄斑浮腫が進行した。合併症として一過性の眼圧上昇,パーフルオロカーボンの残留,網膜再剥離があったが,対症療法で改善した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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