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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻7号

1998年07月発行

文献概要

臨床報告

黄斑円孔の硝子体手術における腹臥位期間の検討

著者: 門之園一明1 樋口亮太郎1 米本淳一2 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2横浜市立大学浦舟病院眼科

ページ範囲:P.1315 - P.1318

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 過去16か月間に,特発性黄斑円孔32眼に対して硝子体手術を行った。15眼はstage3,17眼はstage4の円孔であった。15眼では術後に硝子体を20%SF6で置換し,約10日間,腹臥位を維持させた。17眼では,同じく100%の空気で置換し,約4日間,腹臥位をとらせた。SF6群では,stage 3円孔の83%とstage 4円孔の63%が閉鎖した。空気群では,同じく78%と67%の閉鎖率であった。視力改善は,SF6群ではstage3円孔では83%,stage4円孔では63%で得られた。空気群では,同じく89%と67%で得られた。両群間には円孔閉鎖率と視力改善率について有意差がなかった。黄斑円孔の硝子体手術の腹臥位期間を短縮することが可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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