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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻8号

1998年08月発行

文献概要

臨床報告

Rasmussen症候群の1例

著者: 渡辺広己1 冨山陽介2

所属機関: 1宮城厚生協会坂総合病院眼科 2宮城厚生協会坂総合病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.1407 - P.1410

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 片眼性のぶどう膜炎を伴うRasmussen症候群の1例を経験した。症例は25歳の男性,1歳時に左側半身に及ぶ知覚運動性の部分痙攣発作があり,次第に持続性部分てんかんに進展した。頭部CT検査で右大脳半球に皮質優位の著明な萎縮がみられた。4歳時の眼底検査では,右眼に以前のぶどう膜炎を示唆する軽度の硝子体混濁,視神経萎縮,静脈周囲炎がみられた。各種抗痙攣薬に抵抗し,右半球の萎縮が次第に進行したが,右眼のぶどう膜炎の再燃はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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