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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻8号

1998年08月発行

臨床報告

サルコイド性ぶどう膜炎でのツベルクリン反応と血清アンジオテンシン変換酵素活性測定の診断的意義

著者: 沖波聡1 菊地順子1 齋藤伊三雄1 石郷岡均2 鈴間泉2 喜多美穂里3 桐生純一3 小林かおり3 石田和寛3 加藤静一郎3 岡本好夫3 種村舞3 稲田晃一朗4 根木昭4

所属機関: 1佐賀医科大学眼科学教室 2京都桂病院眼科 3京都大学大学院視覚病態学教室 4熊本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1411 - P.1414

文献概要

 サルコイド性ぶどう膜炎を診断する上でのツベルクリン反応と血清アンジオテンシン変換酵素(angiotensin converting enzyme:ACE)活性測定の意義を,組織診断群のサルコイド性ぶどう膜炎56例についてretrospectiveに検討した。40例(71%)でツベルクリン反応が陰性で,38例(68%)で血清ACE活性が上昇していた。26例(46%)はツベルクリン反応陰性で血清ACE活性が高値であり,52例(93%)はツベルクリン反応陰性か血清ACE活性が高値であった。ぶどう膜炎の活動性はツベルクリン反応が陰性であることと関連していた。ツベルクリン反応と血清ACE活性測定の組合わせは,サルコイド性ぶどう膜炎の診断に有用と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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